途中棄権や欠場でもいいじゃん。たとえオリンピックだとしてもさ。

男子マラソンの服部選手が重度の熱中症になりながらなんとか完走した。

よくがんばった、と実況は言っていたが、正直いって見ていられなかった。

ボロボロになる前にだれかストップをかけるべきだ。今後の選手生命に悪影響が残る可能性もあるだろうし、最悪命に係わる。こんなの美談でもなんでもない。

本来スポーツのあるべき姿は健康的なもののはず。ボロボロになり果てたゴールを感動的だともてはやすだなんて、時代錯誤もいいところだ。時代は令和。明治大正昭和ではないんだ。

 

また中村選手はけがの影響もあり万全な状態ではなかったとのこと。

女子の前田選手も6月にけがをして、練習を積めず、苦しい結果に。

ラソンMGCで2年前に代表選手が決定したままの体制で臨んだが、他の種目は直前の選考レースを経ての代表決定がほとんど。短距離の桐生選手もけがに泣かされた一人だ。

まあ、マラソンが再レースをするには大掛かりすぎて難しかった面もあろうが、そのことが結果として響いたことは間違いない。

3年後のパリに向けて、MGCプラスアルファが求められる。直前の体調やけがの状態いかんでは強制的に代表交代があってよいと思う。

今回だって補欠選手がいたにも関わらず強行出場したわけで。例えば実力者である女子の松田選手がけがの影響があった前田選手の代わりを務めていたらどうだったか。補欠制度が全く意味をなしていないのは問題だ。

 

強制力を働かせることは決してマイナスなことではない。

本人が棄権や欠場を決断しづらいのは当然であり、そこを冷静に判断し、決断を促すシステムづくりが陸上界には必要だと感じた。

 

なにはともあれ、出場されたアスリートの皆様、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。